トラック運転手の給料を時給換算してみた【単純計算】

トラック運転手

さて、今回はトラック運転手の時給を計算してみます。トラック運転手と言っても、乗るトラックの大きさや荷物も様々。日勤、夜勤などなど前提条件でかなり変わってしまいますので、今回はよくある1つの実例を取り上げます。特殊な例を取り上げてもデータとして意味がありませんので、ごく一般的な第一種大型自動車免許があって、フォークリフトの講習修了証があれば出来る仕事を実例にしました。車両のタイプとしても冷凍機なしゲートなしの定番中の定番、大型ウイング車です。

総支給33万円の例

【車種】大型13tウイング

【積み荷】飲料(常温)(パレ積み・パレ降ろし)

【総支給額】33万円

【残業代】なし ←定番です

【賞与】なし ←定番です

【勤務日数】26日

【休日】日曜日のみ(祝日は出勤)

【勤務時間】3時~17時(やや変動あり)

【休憩時間】60分と仮定(待機時間を休憩として)

【基本勤務時間】208時間 (1日8時間×26日)

【残業】104時間 (1日4時間×26日)

【総労働時間】312時間 (基本勤務+残業)

タイムスケジュール

3:00   出勤

3:10   車庫を出発

4:00   飲料メーカーの工場に到着、積み込み

5:00   1回目出発

6:30   納品先に到着。受付して待機

8:30   1回目終了、工場へ戻る

9:30   工場で積み込み

10:30 2回目出発

11:30 納品先に到着。受付して待機

12:30 2回目終了、工場へ戻る

13:30 工場で積み込み

14:30 3回目出発

15:30 外部倉庫に到着(横持ち)

16:00 2回目終了、車庫へ

16:50 車庫に到着

17:00 退勤

仕事内容

まずは早朝3時に、勤務先の運送会社に出勤します。砂利の駐車場の片隅にある事務所と称したプレハブ内にあるタイムカードを押してアルコール呼気検査をします。当然ながら零細企業に立ち会い点呼などはありません。なにしろ事務所は無人なのですから。もちろん法令違反です。車庫を出発し1時間走り、工場に到着。

【1回目】積み込みをして1回目出発。フォークリフトで積んでくれるので、突っ立っていればOKと楽ちんです。発泡入れたりコンパネ立てたりする程度です。6時半に納品先に到着して受付をしたら待機です。納品先はコンビニやスーパーの配送センターなどで、荷受けはだいたい8時スタートです。仮に8時に到着してしまったら、自分の順番が5番目ぐらいになってしまうので、早めに着いて待機します。荷降ろしはフォークリフトで降ろすだけで終了と、体力的にはめっちゃ楽です。たまに混載パレットの商品を分けたりしますが、手づかみの荷役作業は少ないです。8時半に終了したら再び工場に戻ります。

【2回目】積み込みをして10時半に出発。納品先はベンダー等です。ベンターとは飲料の自動販売機を設置し、管理・補充をしている業種です。ベンダー向けは納品時間の制限が緩めです。自分でフォークで降ろしますがパレ降ろしなので体力的負担はありません。2回目が終了したら工場に戻ります。この辺でお昼ですが、食事は運転しながらテキトーにパンやおにぎりを食べたりして済ませます。停まってる時間がもったいないと感じる「せっかち」なタイプがトラック運転手には多いです。あとは早く終わらせて帰るとゆう周りに対する「見栄」の部分も大きいです。何故か「仕事が遅い」と言われる事を極端に嫌います。自尊心が高く、プライドを持って仕事をするのは良い事です。

【3回目】さて、工場に戻ったらまた積んで3回目の出発です。1回目、2回目はいわゆる「店入れ」でしたが、3回目は倉庫への横持ちです。「転送」と呼んだりもします。トラックが集中する倉庫ではないので着いたらわりとすぐに降ろして終了です。そして勤務先の運送会社車庫に帰って日報を書いたりタイムカードを押して終了です。飲料は、やはり夏に需要が増える一方、冬には暇になったりしますのでもっと早く帰れたりします。拘束時間は長いですが、世の中には大型トラック1台を手積み手降ろしする人もいる反面、飲料の仕事はパレ積みパレ降ろしで済むので、体力的には負担が少ないです。なので運転手の平均年齢も高く、女性ドライバーもいます。今回の例では3時出勤ですが、他には深夜1時に出勤して夕方まで働いて、総支給30万円の同業他社の人など様々です。運送会社の車庫から工場が片道2時間などの運転手は家に帰らず、工場付近のコンビニで寝てたりします。シャワーはガソリンスタンドで借りたりします。カーテンを閉めてコンビニで寝ている大型トラックがいたらお静かにしてあげてください。

時給を算出!

【計算方式】1日8時間 × 26日勤務 + 残業104時間 = 計312時間

3時~17時勤務、1日8時間労働 + 残業4時間。月間残業時間104時間。26日出勤で一ヶ月の総労働時間312時間。これを単純に総支給額33万円で割ると時給単価は

1057円となります。

本来は残業時間の部分は25%増しにしなければいけないんですが、下記の上場企業の時給ランキング2019でも総労働時間を割る単純計算なので統一しました。まあ、運送会社で残業代なんてほとんど支払われていないんですけどね。

上場企業の時給ランキング2019

1位 キーエンス 8037円

2位 三菱商事  7035円

3位 三井物産  6634円

4位 伊藤忠商事 6478円

5位 三菱地所  6055円

30位 IJTT  4527円

※ openwork調べ

上場企業の時給ランキング2019

※ openwork

まとめ

今回は、休憩時間が60分ある前提で計算していますが、これは待機時間を休憩時間にしたとゆう仮定です。ですが本来、休憩時間とは自由になにをしていてもいい時間とゆう解釈で、トラックの列が進むのに合わせて前に進んだり、いつ呼ばれるかわからないから近くのコンビニに買い物に行けない状態は休憩とは言えません。この「待機時間」を労働時間と解釈した場合の実質の時給はさらに下がってしまいます・・・。まあ最近では、携帯電話での呼び出しも増えており、ベッドで寝れたりもしますのでここらへんはケースバイケースですね。さらに夕方1時間以上かけて洗車をしたり、無駄に朝早く出勤したりと労働時間が長くなる要素は盛りだくさんです。「無駄に朝早く」とはどうゆう事かと言うと、早出を会社から指示されてもいないのに納品時間が間に合わないという理由で運転手が自主的に、勝手に早く来るケースです。わりとこうゆう人多いですね。「他の人もみんなやっている」という同調圧力もあったりします。

ランキング1位、年収2000万オーバーのキーエンスと比較しても仕方ないですが、やはりトラック運転手は時間が長いので、時給計算すると予想通り安いです。「満員電車に乗らなくていいし、売上ノルマもなく嫌な上司もいない」「常に一人でストレスもない」「気楽」「全国の美味いメシが食える」なんてトラック系YouTuberさんが言っていますね。その分の代償としての時給はこんな感じでした。トラック運転手が65歳まで働く一方、キーエンス社員であれば40歳ぐらいで退職してしまってもすでに生涯賃金ではトラック運転手を上回っているんですね。もちろんキーエンスといえど、入社1年目からいきなり年収2000万円ではないので、単純計算は出来ませんが。

しかし、その他の業種と比較してもトラックを運転している1時間と、デスクワークの1時間、夏の炎天下での肉体労働などなど、それぞれに向き不向き、好き嫌いがありますので選ぶのは本人次第です。英志郎自身も、いまだに好きでトラック運転手をしていますので、不満はなくこれからも変わらず運転を生業にしていくつもりです。

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