求人が出ていない石油タンクローリー会社に問い合わせて応募&面接まで辿り着いた話

体験談

若い頃からぼんやりと石油のタンクローリーに憧れていました。理由はまず1つ、トレーラー。バックしてるトレーラーを見るとカッコいいなぁと素直に思いました。2つ目は危険物の免許が必要でなんとなく一般貨物の運転手よりも上位に感じていました。この2つの要素があるのが石油タンクローリー。なので、今回はけん引免許、危険物乙4を取って、本格的に就職活動を始めた当時のを振り返ってみます。

リーマンショック直後で大不況

実は、けん引免許取得が2008年10月、危険物乙4取得が2009年1月なのです。もしかしたら忘れている人もいるかもしれませんが、アメリカ投資銀行のリーマン・ブラザーズが経営破綻したのが2008年9月15日でした。世界的に景気は大きく後退し、日本でも大きな影響がありました。いわゆるリーマン・ショックです。製造業が減産して週休3日になったり、「派遣切り」という言葉も広がりました。日比谷公園で年越し派遣村が開設されたのは2008年12月31日~2009年1月5日でした。当然のように求人は減り、自分が探していた石油タンクローリーの求人はまったくありませんでした。「まったくない」なんて大袈裟だろ!と思うかもしれませんが、関東ではまったくありませんでした。

走行中の社名を調査

当時はまだ販売されていた求人誌「ガテン」、無料の「タウンワーク」、日曜日の新聞折り込み、インターネットなど、不況のその時期に石油タンクローリーの求人はありませんでした。しかし、金と労力を費やしてけん引免許と危険物乙4をせっかく取ったので、あきらめるわけにはいきません。一般貨物のトラック業界は知っていてもタンクローリーの業界はまったくの無知でした。なので、まず走行中のタンクローリーの会社名を調べる事から始めました。タンクには大きく石油元売会社のマークやロゴが入っていますが、運送会社の名前はキャビンのピラーなどに小さく書いてあるだけなのですれ違う一瞬を見逃さないようにしていました。幸いにもトラックに乗って幹線道路や高速道路を走る事が日常なので、仕事をしながらの調査が容易でした。

一覧表にリストアップ

かなりのデータを収集する事が出来ました。調べているうちにざっくりと理解出来た事があります。石油元売会社のマークとよく見る運送会社の相関関係です。

【新日本石油】ENEOS

ニヤクコーポレーション、エネックス、平沢運輸、京極運輸商事、日新、共栄企業、中央運輸、志村興運、船橋石油輸送、

【エクソンモービル】ESSO、モービル、東燃ゼネラル

ニヤクコーポレーション、上野輸送、中央運輸

【昭和シェル石油】

上野輸送、ニヤクコーポレーション、東部ネットワーク、渡邉倉庫運送、三陸運送

【出光興産】

ホクブトランスポート、ビューテックローリー、セーフティーオイルトランスポート、三咲運送、藤田興運、明和油送

【コスモ石油】

結城運輸倉庫、平沢運輸、丸富興業、川岸運送

【ジャパンエナジー】JOMO

丸運トランスポート、東部ネットワーク、ヤマガタ

【キグナス石油】

ニヤクコーポレーション、中央運輸

【三井石油】

ドリームカーゴ

【全農】JA

平沢運輸、京葉ロジコ、生麦運送

無印ローリー

エスエイロジテム、國際輸送、浦安石油輸送

 

※社名は、2009年当時です。現在では統廃合で石油元売会社はかなり消滅しています。また、輸送会社も現在では社名変更していたり、なくなっている会社もあります。

パッと見でわかるようにニヤクコーポレーションとゆう会社が複数のマーク車を保有していて会社の規模も一番大きい事がすぐにわかりました。気になっていたのは、ジャスダック証券取引所に上場していた東部ネットワークと京極運輸商事。全国に営業所のあるエネックス、上野輸送などでした。エネックスは東証一部の日本石油輸送の子会社という点でも印象良かったです(日本石油輸送は鉄道貨物 “JOT” のロゴの貨車タンクの会社)。他には当時エクソンモービルに導入されていたケンワースのトレーラーにも興味がありました。今となっては懐かしいですね。

電凸

※突然、会社に電話をするので電凸(でんとつ)と称しています。

当時はまだ少なかった、運送会社のホームページも検索してチェック。その結果、良さげな会社を個人的にランク付けして順番に片っ端から電話してみる事にしました。「自宅から通える範囲」などと生半可な事は考えず、採用してくれる会社があればそこに引っ越すつもりで探しましたので、関東圏内であればある程度どこでも良かったです。おそらくですが、ここに名前がある会社はほとんど電話したような記憶があります。順番はニヤク、上野、エネックス、京極・・・。ほぼ電話でしたが、上野輸送だけは当時、会社のホームページに問い合わせフォームがあったのでそこから問い合わせました。メールで返答があり「ご希望の地域の乗務員の採用予定はございません」との事でした。今となってはまったく使わないプロバイダーメールに届いたのを覚えています。当時はまだYahooメールやGメールだと、相手先に失礼な風潮があったものです。

結果的にガソリンスタンドのマーク車は、ほぼ全滅でした。ネットで検索してヒットしたのはニヤクコーポレーションの福島県や宮城県の営業所ぐらいでした。さすがにそこまで遠い引っ越しは考えなかったですね。

ケミカルローリーも同時並行で探す

石油元売会社のマーク車にこだわりがあったわけではないので、同時にケミカルローリーの会社も同じように調べてピックアップしていました。こちらも同じように電話番号を調べて問い合わせをしましたが結果は同じでした。ガソリンスタンドのマーク車と比べると小規模な会社も多く、ホームページがある会社は当時は少なかったですね。なので数社に電話で問い合わせた程度でした。

ややあきらめムードになり意気消沈。ガスローリーも検討し、高圧ガス移動監視者の講習も視野に入れました。

しかし1年後

石油ローリー会社が全滅したわけですが、1年以上経過してまた状況が変わった可能性もあるので同じ電凸をまた上から順番にやってみる事にしました。そして東部ネットワークのとある営業所に。いつものように「乗務員の採用の予定はありますか?」と尋ねたら「若干名でしたら予定はあります」的な回答が。先方は消極的な雰囲気でしたが、自分から面接をさせて下さいと言いました。と、ゆう事でようやく面接まで辿り着いたのです。長かったです。

いざ面接

緊張の面接。当時は深夜2時頃に終わる仕事をしていましたので帰宅してすぐに寝ます。それでも4時を過ぎていました。そして7時には起床。面接にはスーツを着て電車で行きます。最寄り駅に着いたらタクシーで営業所まで。だいたい片道1時間40分ぐらいでした。寝不足な上に、満員電車にもスーツもネクタイも、革靴にも慣れていませんでしたので、この時点でグッタリ疲れています(笑)そして10時から面接開始。約1時間ほどだったと思います。「仮に採用いただいた場合にこちらに転居する予定です」とゆうスタンスだったので、面接とはいえこちらからもかなり質問をします。引っ越しを伴うので「入ってみたら面接の話と違う」とゆう事態は避けなければいけないからです。担当者は転居をしてまで入社したい点と採用の問い合わせをして来る積極的な若者という感じで好印象で対応してくれました。

さて、面接は終了し合否は後日連絡しますとの事。再びタクシーと電車で自宅を目指し、さらに14時からはまた出勤とゆうけっこうハードスケジュールでした。

結果

未経験なので合否がどうなるかはわかりませんが、悩んでしまう点がいくつかありました。

まず石油の需要は冬に忙しいですが、夏にヒマになってしまいます。なので夏の時期は別の営業所に応援とゆう形で飲料の配送がある点。飲料の営業所が遠方なので、通いではなく、運転手が最寄りの営業所近辺のアパートに住み込みでの応援になる点。最大一ヶ月程度・・・。うーむ・・・。コレはちょっとキツいなぁと面接の段階で思っていて、引っ越ししてまで選ぶ環境ではないのかなぁと日に日に考えるようになっていました。

結果的には面接の4日後、担当者に連絡して今回は辞退させていただく事にしました。まあ元々、不採用の可能性も十分ありますがこうゆうのは早めに連絡しないといけませんのでね。こちらから面接をお願いして、こちらから勝手に辞退というなんとも身勝手なお話ですが、担当者はとても良い方でした。今でも感謝していますし、申し訳ないと思っています。

まとめ

以上、採用には至らなかったですが就職活動を振り返ってみました。長く読んでいただきましたが微妙なオチですみません。求人の出ていない上場企業とゆう事で勝手に期待を膨らませて、ゼロから就職活動をしてみたものの、想像とは違う事もあるものです。大手運送会社に過度な期待をされている人にはぜひ注意していただきたいです。今回の就活では採用には至らなかったわけですが、学んだ事がいくつかありました。それは行動力です。今でもなにかの情報収集などで5ちゃんねるなどの匿名掲示板を見たりしますが、「●●ってどうですか?」とか「40歳で大型未経験ですが入れますか?」とか同じような質問を10年以上も繰り返し見かけます。わからない事を誰かに聞くことは大切だとは思いますが、時間がかかってしまう上に非効率だと思います。採用に関する質問は、気になっている会社に直接問い合わせたほうが早いのかぁと思っています。採用の予定がなければ消去法で次にサクサク進めます。ちなみに電凸をして「忙しいんだからそんな電話してくんな」などと言われた事は一度もありません。そもそも会社には派遣会社、備品リース、ウォーターサーバーその他の営業電話が1日1回は来るものです。積極的に行動しても損はなく、むしろ得をすると思っています。なにも行動せずに、5ちゃんねるなどで質問しても時間がもったいないですしあまり解決しないと思っています。ここからさらに数年後、タンクローリーの会社に就職する事が出来ました。その頃にはわりと世の中の景気も戻ってきたのか、求人がチラホラ出ていましたのでリーマンショック直後のように苦労する事もなくすんなりと面接にたどり着きました。

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