トラック運転手が派遣で働くメリット・デメリットの紹介【ドライバー派遣】

トラック運転手

こんにちは英志郎です。

簡単に自己紹介します。20歳で4tトラックに乗り始め、21歳で大型免許取得、25歳でけん引免許取得。といった感じで現在もトラック運転手をやっています。

今回は過去に働いた事のあるドライバー派遣のお話です。

 

トラック運転手であれば時給で働かないと大損!

 

現在、正社員の方でも残業代がすべて支給されているのであれば問題はないと思います。しかし、実際に残業代が支払われているケースは、トラック運転手に限って言えばかなり少ないと思います。一般雑貨、飲料、食品の同業他社で、ほとんど聞いた事がありません。求人広告やハローワークの求人票で「残業代支給」のような記載はよく見ますが、あまり信用しないほうが無難です。「みなし残業」だったりが多いですが、そのへんの解説はトラック未経験者の運送会社選び【こんな会社はやめておこう】を読んでみてください。

トラック運転手として働いていると、年末などに納品先で待たされて、帰るのが夜になる事って当たり前にありますよね。日常的に2時間程度の待ち時間が常態化している物流センターもあります。こんな場合に残業代が支払われないって結構ストレスですよね。派遣労働者であれば残業代はすべて支払われます。さらに時間外労働(残業代)は基本時給に1.25倍(25%増し)になるので、1時間あたり2000円オーバーの高単価だったりします。精神的なストレスもそうですが、やはりこの残業代の有無は大きいですよね。トラック運転手は、他業種に比べて労働時間が長いです。「あなたの頑張りを評価します」などといった詐欺広告の歩合給よりも、時給で働いたほうが圧倒的に有利です。

正社員信仰は強し!

しかし、世間では「派遣」っていうだけで毛嫌いして検討すらしない人も多いようです。2008年リーマンショック以降に起きた「派遣切り」や、2008年末に日比谷公園で行われた「年越し派遣村」など過去に起きたマイナスなイメージが原因かと思います。自分自身も昔はそうでした。正社員での求人が多いトラック運転手の業界で「何故わざわざ非正規雇用で働くの?」と、不思議に思っていました。

契約社員採用で、【入社後3年以内に正社員登用の可能性あり】といった条件ですら嫌がる人は多く、やはり正社員信仰の意識は根強いです。

正社員よりも割高な給与設定

単純に「時給」って聞くと、なんか高校生のアルバイトのようで社会的身分も低く、低収入に感じてしまいますよね。しかし実際に基本時給8時間+割増の残業代2時間などで計算してみると日額、月額がわかると思います。普通免許のみでも1400円程度、大型の仕事であれば1600円程度の案件はゴロゴロあります。自分の経験談ではないですが、過去の求人で最も高額案件は、時給1850円でした。残業すると1時間2312円とゆうキャバ嬢のような時給ですね(笑)では、めっちゃキツイ特殊な仕事なのかと思えば、案外そうでもなく誰もが知ってる飲料メーカーでの大型運転手、フォークリフトでパレ積みパレ降ろしだったりします。人気が集中してなかなか就業できないのでは?と、思う人もいるかもしれませんがタイミングさえ合えば誰でも就業できます。こういったケースですと1つの運送会社に対して3~4社の派遣会社が参入しているのが普通です。

それでは、よくある時給モデルで月額を計算してみましょう。

週休2日で40万のよくあるケース

【勤務帯】日勤

【出勤時間】5時出勤

【休日】週休2日制

【必須資格】大型免許、フォークリフト

【応募条件】経験者のみ

【基本時給】 1600円

【残業代】  2000円(基本時給の1.25倍)

【例】5時~17時勤務 (基本時給8時間・残業3時間)

【勤務日数】 22日勤務

【日額】 18800円

【月額】 413600円

※交通費は別途支給 (月額1万円固定・1日500円・距離別計算など様々です)

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だいたいこの内容ですと、交通費込み総支給42万円ぐらいです。正月やお盆、GWなどは出勤日数が減るので給与も減りますが、それでも同一労働の正社員よりも年収で劣る事はありません。

ふだん正社員の求人ばかり見ていると、この例が高額に感じるかもしれませんが、派遣ドライバーとしては特段良い条件というわけでもなく、よく目にする案件です。派遣そのものを敬遠する人が多いので、派遣の求人を見たことがないって人も多いと思います。

社会保険などの待遇は正社員と変わらない

派遣労働者は保険がないと勘違いされている人がけっこういます。周りの人によく聞かれました。しかし厚生年金、健康保険、雇用保険、労災保険などの社会保険が完備されていない派遣会社は見たことがありません。加えて通勤手当の支給、年次有給休暇なども同じくあります。有給を例にすると、正社員よりも派遣のほうが消化率がはるかに高いです。中小零細の運送会社で正社員で働いているオジさんと話していると「ウチの会社には有給がない」といったよくわからない勘違いをしているケースが多く、長く勤めているにも関わらず1度も使った事がないって人が大半です。6ヶ月働けば有給は10日付与されるので自分で調べてみてください。

契約期間は3ヶ月が多い

派遣を嫌う理由として、一番多いのがこの契約期間だと思います。3ヶ月ごとに職を失う可能性があるのです。ただし、よほどの事がなければ更新されずに契約終了というケースはないです。「よほどの事」と言いますと、派遣先企業(運送会社)の業績不振だったり派遣労働者(本人)の適正に問題がある場合などです。スキルと言ってもちょっとぐらい仕事が遅いとか人よりも力仕事が出来ない程度は、まったく問題ないので大丈夫です。運送会社としても、仕事を教えている教育期間にも派遣利用料金を払いながら教えなくてはいけない都合上、コロコロ人を変えにくいのです。自分が関わった例ですと派遣労働者が辞めていく理由は、全て自らの意思で辞めていきます。「他にいい仕事を見つけた」「仕事内容が合わない」などの理由です。そもそも、適正に問題があるのであれば最初から派遣会社から仕事を紹介されないです。例えば即戦力を求めている運送会社に対して、未経験のスタッフを派遣してしまっていては派遣会社の信用もなくなってしまいますからね。

派遣ドライバーのメリット

高額な時給設定

前述の通り、2t・4tで1400円程度。大型で1500~1600円。危険物乙4の資格が必要な廃油回収などで1800円などです。今まで見たなかで一番高いのがトレーラーで1850円でした。

残業代も全額支給

本来であれば当たり前の事ですが、もはや残業代が支払われない事が運送会社の常識と化しています。「基本給に70時間分の時間外手当が含まれています」といった求人でのキーワードはわりと定番です。求人広告には書いていなくても、就業規則や労働契約書に書かれていたりします。

ですが、派遣で就業すればすべて支給されます。5分単位の派遣会社が多いですが、中には15分単位の派遣会社もあります。そうなると14分以下切り捨てとなってしまい、14×20日で計280分と、一ヶ月で4時間分もの残業代が毎月切り捨てられてしまいます。ここらへんは、タイムカードやデジタコの終了時間を調整する事で切り捨て端数を最小限にする事は出来ます。

待機時間もすべて残業

「待機時間は休憩」という古い運送会社の考えは派遣には通用しません。こういった争いごとのタネは派遣会社と運送会社で規約などで取り決められているので、心配無用です。待機と言っても状況は

 

様々です。悪いパターンでは、トラックが降ろし場を先頭に行列で並んで最後尾が物流センター敷地外の路上という場合です。当然、最後尾にトラックを着けてからはるか遠いセンターまで伝票を持って歩いて受付をしに行かなければいけません。こういった場合の待機時間というと、前のトラックが進むたびに自分のトラックも前に進めなければいけないのでカーテンを閉めて寝る事が出来ません。しかし、現在では携帯電話を持っている事が前提になっていますので、センターで受付したら外待機というケースが多いです。この場合ですと、電話が鳴るまではカーテンを閉めて寝ていたり読書をしたりといった休憩時間に限りなく近いリラックスした時間を過ごせます。時間の使い方は人それぞれですが、自分は有意義に時間を使えて残業代も支払われるので、混むセンターは大好きです。当然ですが、残業の出ない正社員の運転手は混むセンターには行きたがらないです。

出勤時間より早く行く必要がない

正社員で働くと、残業代が支払われないだけでなく会社指定の時間よりも早く出勤しても1円の金にもならない場合がほとんどです。「配車に無理があって納品時間に間に合わせるため」などの理由で30分、1時間と平気で早く出勤する正社員の運転手はけっこう多いです。加えて運転手には、せっかちな性格な人が多い印象です。他には「仕事が出来ないヤツ」、「使えないヤツ」とバカにされたくない、といったプライドも理由にあると思います。というか運送会社では「他の人はみんな間に合ってる」などと同調圧力を駆使して周りと同じ事をするように求めてきます。

派遣であれば無駄な早出出勤とは無縁です。仮に納品時間に間に合わなくても、出勤時間を指定した運送会社側の落ち度なのでまったく問題ありません。

有給休暇が使いやすい

実際に就業する派遣先企業にも左右されると思いますが、繁忙期や忙しい曜日などを除けば有給は取得しやすいです。何故なら、出勤してもいない分の給料を支払うのは派遣会社だからです。反面、派遣先企業である運送会社としては荷量が少なければ1台や2台減車したいのが本音です(ルート配送では無理ですが)。なので、ヒマそうな時期や曜日に有給を取得する事は、むしろ有り難いのだと思います。(言われた事はありませんが、自分ではそう思っています)

無駄な社内行事に行かなくて済む

バーベキューや忘年会、新年会、ボーリング大会、歓送迎会などなど。正社員が半強制参加な一方、派遣であればそもそも所属する会社が違うので誘われる事すらありません。職場の仲間との交流が好きな人には寂しいかもしれません。ですが、プライベートで友達といくらでも遊びに行けるので問題ないです。個別に社員や派遣スタッフと飲みに行けば十分楽しいはずです。

補足ですが、半強制参加のような、会社主催の飲み会のクセに参加費を数千円も徴収するケースがわりと多いです。

社員旅行なども無縁

社員旅行って行きたいですか?行きたい人の方が少数派だと思います。飲み会などと同じく、正社員が強制参加な一方、派遣であればそもそも会社が違うので誘われる事すらありません。いちいち行かない言い訳を考える手間すら省けるので自分としては都合良いです。

補足ですが、社員旅行は休日に参加させられます。なので1泊2日の社員旅行に参加する事によって2連休が完全につぶれます。

派遣ドライバーのデメリット

2015年の改正労働者派遣法によって原則3年しか在籍できない

これは3年経過したら必ずクビになるという意味ではありません。法改正の趣旨が「雇用の安定」ですので、3年経過したら派遣で働けなくはなりますが、運送会社との直接雇用に切り替えて正社員として働く事が出来ます。正直なところ運送会社としては派遣スタッフは高額な利用料金になっていてい正社員に切り替えたいと思っています。よほど人間性に問題があったり仕事の適正に問題がなければ運転手不足の昨今、経験者をそのまま採用したいのです。しかし、直接雇用に切り替わって正社員になるという事は残業代などの面も含めて給料は確実に下がります。

3ヶ月ごとにクビになる可能性がある

常に雇用契約は3ヶ月程度です。なので3ヶ月に一回、派遣会社と雇用契約書を新たに交わしています。前述したように更新がなければ職を失う可能性が3ヶ月ごとにあるという事です。

しかし、自分の周りの経験では会社都合で契約更新されずに辞めていった人を見た事はないです。「仕事が人より遅い」ぐらいではなんの問題もないです。

新車のトラックには乗れない

派遣先の運送会社によるのかもしれませんが自分の経験では新車にトラックが割り当てれた事はないです。あとから入社した正社員が新車に乗るというのが当然の空気感でした。車が好きな人には向かないかもしれませんね。しかし自分にとっては、トラックもフォークリフトも同じ感覚ですので純粋にどれでもいいです。納品先などでも同業他社さんと比べて古いトラックに乗っているとステータス感や権威性はないと思います。見栄やプライドが大切な人にはちょっと厳しい条件ですね。自分も若い時はトラックが好きだったので気持ちは理解できます。今は給料を最優先に考えています。

賞与がない

ただし、年収での合計では中小企業の正社員より派遣のほうが高くなります。中小の運送会社では賞与がないか、10万円以下の場合がほとんどだからです。

【ドライバー派遣】案件の多い派遣会社

  • フルキャスト
  • エクスプレス・エージェント
  • アズスタッフ
  • ランスタッド
  • シグマロジスティクス
  • ジャパンリリーフ
  • アルバ

まとめ

将来的には、今後ドライバー不足が加速して石油タンクローリーなど特殊な業種にも派遣が参入する事もあるかもしれません。そうなれば基本時給2000円などの高単価になるかもしれません。必要な資格として大型免許、けん引免許、危険物乙4など求められ、スキルも高いからです。そして当然、運送会社としても人材の確保が難しくなっているため可能性はけっこうあるんじゃないかと個人的に思っています。

「そんな話、あり得ないよ」といった意見が聞こえてきそうですが、20年前に遡って考えれば派遣スタッフに1000万円もする会社の資産である大事なトラックを運転させるなんてあり得ないでしょって誰もが思っていました。しかし現在トラック運転手での派遣はかなりの数います。

派遣で働く事にはメリットばかりではくデメリットもあります。ですが、派遣3年ルールを考えてみても、仮に正社員で働いたとしても3年以内の離職率はかなり高い業種でもあるので、そこまで気にしなくてもいいのではないでしょうか。つまり、派遣でも正社員で入っても、その職場で3年続くかはわからないという事です。

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