仕事を頑張るとブラック企業に加担してしまう

体験談

とかくトラック運転手はよく働きます。言われた事を守るのはもちろん、それ以上に道路交通法などの法律を犯してでも業務命令を遂行します。しかし、どこまでがトラック運転手の仕事の範囲なのでしょうか。交通違反を犯してまで時間に間に合わせたり、労働基準法を大きく逸脱し、自分を犠牲にしてまで業務命令に従う事は本当に正しいのでしょうか?社会人といえども所詮は学校教育の延長線上にあり、集団生活の中に身を置くと周りの全員がやっている事が正しいと錯覚しがちです。しかし、自分が正しいと思ってやっている事が実は間違っている事があります。

よくある間違い

「仕事を頑張る事」の間違った例をいくつかご紹介します

月曜の荷物を休日出勤して積み込み

このタイプは意外と多いです。せっかくの日曜日なのに平日と同じく、会社までの往復の時間を費やして積み込みまでしてしまう。家の隣に会社があるのならまだ話はわからなくもないですが、往復1時間ぐらいでも何故か積み込みに来ます。しかも自主的にです。時間外労働や休日出勤に対する賃金を支払わなくても良い、会社にとっては非常に都合の良い労働者です。ここで間違ってはいけないのが ”優秀” ではなく ”便利” な労働者とゆう事です。

休日にオイル交換

平日は仕事が忙しく、拘束時間も早朝から夜まで。整備に時間をさくことが出来ないので日曜日に車庫に来てオイル交換をする。こういった話は零細企業でよく聞きます。やらせてる方もやらされてる方もそれが当たり前だと思っていて、休日に無給で仕事をする事に誰も文句を言わないのです。中には不満に感じていても「みんなやってるから」とゆう理由だけで周りに流されて受け入れてしまいます。同調圧力はブラック企業を指揮するにはとても便利なのです。周りの全員や先輩社員がやっている事に自分ひとりだけが文句を言う環境ではないと、諦めて従ってしまいます。

休日に洗車

休日にオイル交換に比べると、やや自主性がある洗車。トラック運転手は元来クルマ好きが多く、言われなくても自分が好きでやってるケースもあります。ただし冷凍車の前出しエバポレーターなど、高所作業で脚立から落ちた場合などを想定してやめとくのが懸命だと思います。転落して怪我をしたとたんに社長からの印象も「日曜日に洗車して偉いヤツ」 「業務外で怪我をして迷惑なヤツ」に一気に変わります。表には出さないでしょうけどね。頭部挫傷などの重大な怪我を負っても休日は労働災害の対象外になり、ご本人もご家族も苦労する事になります。

無理な配車を間に合わせるため前夜に出発、現地で待機

これは日曜日に積み込みに来る人と同じく、便利な労働者の例ですね。早出であれば賃金が発生してしかるべきです。さらに深夜・早朝は割増賃金です。1円も支払わなくても勝手にやってくれるので経営者にとっては最高の労働者です。

無理な配車を間に合わせるため指定時間よりも早朝に出発

これは前夜に出発よりも、やや可愛いケースです。同じく無償で早出をします。

自分の仕事が終わったのに人の仕事を手伝う

気のおけない仲間を善意で手伝う分には別にいいと思いますが。しかし「周りのみんながそうしてるから」とか強制される雰囲気などの同調圧力の中で手伝う必要はありません。本来1人の運転手がやる仕事をお手伝いしたからといって2人分の人件費は当たり前ですが出ません。賃金の発生しない労働は原則やらない事に徹しましょう。だいたい喫煙スペースでダベってる人たちは、手伝わないで早く帰る人を批判する傾向が強いですが無視する強いメンタルを保ちましょう。

交通違反を犯して時間短縮

大型通行禁止道路を通って時間短縮して「俺って早いぜ自慢」。最高速度を超過して「俺って早いぜ自慢」。人間には承認欲求があり、上司や仲間に認められたいのです。また人よりも秀でていたいと思う気持ちは誰にでもあります。しかし、間に合わないものは間に合わないと法令遵守で割り切らないと自らを苦しめるだけです。

交通違反を犯してでも業務命令に従うトラック運転手

風邪でも欠勤しない

インフルエンザで出勤しても社内にウイルスを蔓延させてもお構いなし。自己の承認欲求「熱があっても休まない俺って偉いでしょ」と言わんばかりです。仕事を頑張るとゆうよりは、休んで給料が減るのが嫌だとゆう事が根底にあり、会社の事など1ミリも考えていないのが彼らの本質ですが。そしてその後の人生では「俺はあの時39℃の熱でも休まなかった」などと得意げに吹聴します。それだけだらまだしも、37℃台での発熱で休んだ若者を咎める老害になる可能性大です。武勇伝大好きです。

無茶な事をするのが格好いいと思っている

過積載は重大な交通違反なのですが、何故か誇らしげに語ってきます。その他、交通違反を筆頭に納品先のルールを守らない事などを得意げに語ってきます。中学生のような悪い事自慢大会です。

勘違いして頑張るとどうなるか

ブラック企業に加担する事になります。

A.残業代未払いのブラック企業
B.労働基準法遵守のホワイト企業
この、2社のどちらが生き残るかといえば当然A.ブラック企業です。同じ売上高を稼いだとしても人件費が安いので最終損益では確実にA社に軍配が上がります。あえて極論を言うと、生き残るのはA社、破綻するのはB社とゆうことになります。つまり、ブラック企業で頑張って働いてしまうと、結果的にブラック企業に加担してしまいB.ホワイト企業が市場競争で勝てなくなってしまう。結論は世の中が悪くなるとゆう事です。逆に、残業代や休日出勤に賃金を支払わないブラック企業は皆やめてしまえばホワイト企業が生き残り、世の中は良くなると思います。ブラック企業で誰も働かなければ労働環境や賃金体制も買えざるを得なくなります。結局のところ働いてくれる人がいなければ会社は動かせないからです。

現在の悪循環

ホワイト企業が淘汰されないように皆がブラック企業で働かなければ改善するはずですが、現在そうはなっていません。B.ホワイト企業が生き残るには簡単で、賃金を不当に減額する事です。今まで支払っていた残業代が未払いになれば既存の従業員は辞めていくかもしれません。しかし、どんなに労働条件が悪くても新たに入社してくる人は必ずいます。結果、中小零細の運送会社でホワイト企業はないに等しいのです。ホワイト企業のブラック化への流れは単純明快で下記の通りです。
ちゃんと給料払う → 未払いのブラック企業に勝てない じゃあウチも払わない でも、人は集まる 文句言いながらも辞めない このままでいいや
こういった感じで、悪い労働条件でも人が集まるので悪い循環が起こっています。

労働環境が悪い理由

ここまで読んでいただいた方の中から 「残業代の未払いを指摘するけど、運送会社だけが悪いわけじゃなくて納品先の待機時間が問題でしょ」 といった声が聞こえてきそうです。そうなんです、トラック運転手の労働環境が悪い事の一つに待機時間があります。どんなに企業努力で高速道路の使用を認めても、無駄な待機時間が2時間、3時間となれば努力は全て無駄になります。予約システムなどの導入で改善の兆しもありましたが、今のところ効果は出ていません。

生き方は人それぞれ自由

ここまで読んでいただいた方の中から 「会社に貢献する事でやりがいを感じている」といった声が聞こえてきそうです。そう、なんです。ブラック企業で働く人の中には2種類いて、好きで働いている人と嫌で仕方なく働いている人です。ブラック労働に苦しんでいる人は環境を変えなければいけないですが、好きで働いている人がいる事も事実です。生き方の選択は自由ですし、目指す目標も人それぞれです。運転の仕事が好きでキャビンで過ごす時間がまったく苦にならない人にとっては仕事が1時間か2時間遅くなったところで不満なんてないはずです。

過酷な労働に耐えて出世した人を知っています。資本金1億円、年商200億円、営業所20拠点の会社で、所長になって活躍しています。管理職になって以降は残業代は一切支給されませんが、自分の時間を犠牲にして会社に尽くした結果です。残業代などとゆう細かい金銭に囚われず、頑張って働けばその後も取締役、執行役員、子会社の社長職などまだまだ上が狙えます。会社で頑張ればなにかしらの結果や実績が残るのも事実です。

まとめ

トラック運転手が人手不足と言われるのは半分ホントで半分ウソです。何故なら人出不足は事実ですが、給料50万を出せば一瞬で人手不足は解消します。現在言われている運転手不足の本質とは「安い賃金で働く便利な労働者が不足している」状態なのです。悪い労働条件では人が集まらないとゆう事が一般化すれば企業側も変わると思います。

自分の勤める会社をブラック企業と批判する人がいますが、働く側にも問題があります。ブラック企業が何故存在しているかとゆうと、そこで働く人がいるからです。劣悪な労働条件では誰も働く人がいないような世の中になればブラック企業は自然と消滅します。

周りの環境に流されて、なんの疑問も持たずにブラック労働で「仕事を頑張る」のではなく、断る勇気をもちましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました