オートマの大型トラックを6年間乗ってみた感想

トラック運転手

こんにちは英志郎です。

簡単に自己紹介します。20歳で4tトラックに乗り始め、21歳で大型免許取得、25歳でけん引免許取得。といった感じで現在もトラック運転手をやっています。

今回はトラックの大型トラックのオートマについてです。大型トラックの製造メーカーは国内で大手4社が存在し、バスや小型トラックも販売していますが今回は大型トラックに限定した話題です。

オートマはいつからあるの?

※中小型トラック・バスを除いた大型車

日野自動車

プロシフトの商標で2000年からスーパードルフィンプロフィアに採用されています。

いすゞ自動車

スムーサーGの商標で2003年からギガに採用されています。

UDトラックス(旧・日産ディーゼル工業)

ESCOTの商標で1995年からビッグサムに採用されています。意外にも、国内4大メーカーの中で一番早いです。ただし、変速操作は手動で走行中の変速時のみクラッチが自動化。発進と停止時にがクラッチ操作が必要。

という事は左手は常に忙しく、現代のオートマとは別物といえます。

三菱ふそうトラック・バス

INOMATの商標で1996年からスーパーグレートに採用されています。三菱ふそうも採用は早かったですが、停車時にクラッチ操作が必要でした。

実際の運転操作

国内4社ともに年々性能が良くなっています。が、やはり年式が古くなればまだまだ発展途上で、余計な運転操作があります。現代ではペダルはアクセルとブレーキだけになり、クラッチペダルは存在していません。運転操作はブレーキペダルを踏みPレンジからDレンジに変えて発進。走行中に左手、左足を使う事はまったくありません。バックする時にRレンジに変える、駐車時にPレンジに変える。操作はその程度です。ほとんど乗用車と変わらないレベルです。

自分の経験でもっとも古い車両ですと、クラッチペダルが存在していて停止時と発進時にはクラッチ操作が必要でした。走り出してしまえば、走行時はクラッチもシフトチェンジの操作も不要でした。

初心者にオススメ

この仕事を長く続けているベテラン運転手ほどオートマを嫌います。トラックが好きでこの仕事をしている人もオートマを嫌います。洗車が好きでいつもトラックを綺麗にしている人はオートマが大嫌いだったりします。「マニュアルこそトラック!」と固定観念があるような印象です。「高校野球といえば坊主頭!」みたいな感じですかね。オートマは加速が悪いっていうのも理由ですが、とにかく不人気です。

上記の理由もあり、オートマのトラックが誰も乗らずに車庫で空いていたりします。なので未経験の新人さんが入社してすぐにオートマが担当車になったりします。未経験でトラックに乗り始めたら一日中、車を運転する事そのものに最初は疲れたりすると思います。運転以外にも荷役作業や時間の事など不慣れで消耗しますが、メインとなる運転操作がオートマだとかなり軽減されます。狭いバック、交差点を曲がる時などなど、他に注意しなければいけない事がある時に、シフト操作をまったく考えなくていいのも安全面でも精神的にも楽になると思います。

メリット

とにかく楽

当たり前ですが左手と左足をまったく使わないです。一方マニュアルとなると、1日の運行で左手と左足を使って数百回~4桁のシフトチェンジをしなければなりません。休憩時間が取れなくて、運転中にパンを食べるだけの食事になってしまう時にもオートマ車であれば落ち着いて食べれます。

渋滞中が楽

左足はまったく使わないのは当然ですが、日野自動車のESなど各社にはブレーキ補助があるので停止中は右足すらペダルから離して大丈夫です。もはや乗用車よりも楽です。

デメリット

発進・加速が遅い

これが一番オートマ嫌いの原因でしょう。精神的な部分では次第に慣れていきます。が・・・気の持ちようでいくらゴマかしたところで、やはり物理的に遅いことは遅いのでどうにもならないです(笑)国道などの2車線では確実に出足で遅く、トレーラーに負ける事もあります。

運転する楽しさがない

これを言う人がけっこういます。そもそも生活費を稼ぐ仕事と割り切っている自分にとっては運転の楽しさは、とっくの昔になくなっています。ふり返って考えてみると、若い時にはやはりカミオンを読んだりとそれなりにトラックが好きで運転も楽しかったものです。この部分は人それぞれの価値観なので仕方ないです。人それぞれ「譲れない部分」があります。

個人的な感想

現在は日野プロフィアの4軸低床ウイングを6年間乗って、7年目に突入です。個人的には断然オートマ派であり、マニュアルは出来れば今後も乗りたくないと思っています。デメリットは遅い事ぐらいでメリットのほうが遥かに多いと思っていますので。6年の間で、車検の時に数回マニュアルを運転しましたが、1日乗るのもけっこう後半はキツかったです。高速道路の移動がメインでしたのでそこまで負担には感じなかったですけどね。車庫を出て最初の30分ぐらいは、マニュアルの運転に楽しさを感じたのは事実です。なんか「トラックを運転してる!」という実感とともに若い頃を思い出したりしました。それでもやはり30分も運転すれば飽きてしまいました。やはり便利なものを味わったら戻れないです。スマホを使ったらガラケーに戻れない。そんな感じです。

まとめ

前提として会社の所有物であるため、トラック運転手が車両を選べない事があります。転職してイチからスタートする運転手などは経験者であってもトラックは選べないです。10年を超えるような古い車両、中には速度灯が点いていたりする古い車両もあったりします。当然ですが、在籍の長い人が新車に乗り、新人さんは一番古い車両になります。

まだマニュアルにしか乗った事がなく食わず嫌いでオートマを先入観で避けている人には一度ぜひ乗ってみて欲しいです。過去に乗った結果、加速が悪すぎてもう絶対に嫌だと思っている人もそこから数年経って、オートマの機構もだいぶ改善されていると思います。体感として、5年も経てば性能は向上しますし、メーカーが違えば性能も違います。

過去にオートマの故障に泣かされた経験がある経営者さんは、二度とオートマを買わない傾向があります。今後もマニュアルがなくなる事はないので、両方を知ったうえで最終的に自分の好きなトラックに乗れれば長くこの仕事を続けられそうですね。

このブログは、マニュアルがダメでオートマを良いというお話ではありません。乗ってみた感想として「たまたま自分がオートマ派」だったという事にすぎないのです。

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