働きながら通信制高校に6年通って卒業した話【NHK学園】

体験談

こんにちは英志郎です。最終学歴が高卒な自分ですが、世間の皆様より遅れて通信制高校を23歳で卒業したという過去があります。再入学、留年、休学などを経て、年齢的にはだいぶ遅れての卒業となりました。タイトルで誤解がありそうなので初めに言っておくと、通信制といえど留年がなければ3年で卒業できます。体験談からメリット、デメリット等をまとめてみました。

なぜ通信制に行ったのか

なぜ通信制の高校に通う事になったかと言えば、よくあるパターンで「高校を中退」したからです。1年生の秋に辞めました。しかし中退後も、頭の中にぼんやりと「高校ぐらいは出ておきたい」と思ってました。「類は友を呼ぶ」と言った感じで、周りの友達にも高校中退者は多く、1個上、2個上の地元の先輩たちもそんな人が多くいました。そうなると中には通信制の高校に通い出した先輩が居たりします。定時制は毎日通う事になり、結局また中退しそうな気がしますが、通信制ならなんとかなる!と思いました。何故なら通学する回数が圧倒的に少ないからです。

NHK学園を選んだ理由

2020年現在においては通信制の高校はかなりの数が存在しています。が、自分が通っていた20年前となると、かなり少なかったです。公立校はだいたい都道府県に1校程度。公立校以外ですとNHK学園か八洲学園かの2択しかなかったと思います。NHK学園を選んだ理由としては

  • 学費が安い
  • スクーリング(通学)が月に1回
  • 国立市という郊外の立地

といった感じです。学費に関しては親に負担してもらう都合上、高いと引け目がありました。ですが、NHKは高校の学費にしてはかなり安かったのです。それとスクーリングに関しても月に1回だけというのはだいぶハードルが低いですよね。八洲学園は新宿か池袋に週3日通学する必要があったと記憶しています。個人的に大都会に通うのは嫌でした。

当時の学費は14万円

入学から数年は親に負担してもらっていた学費ですが、留年した事もあり後半は頼みずらくなり (笑) 自分で支払っていました。年齢的にも20代前半の社会人ですから当たり前と言えば当たり前ですよね。自分で支払ったのでちゃんと憶えていますが、ズバリ年間14万円です(2006年度当時)

学費以外にかかった費用は

  • 入学金 30000円
  • 教科書代 8000円(就業者は無償)
  • 交通費 (学割回数券は5割引)
  • 食堂 (1食300~500円)

休学中は一切お金は掛かりませんでした。

2021年度現在は、入学時10万円程度、学費は年間32万~56万円と爆上げしてます。

入学試験や面接

まったくありません。願書を提出して、お金を払えば入学可能です。唯一気になるのは、卒業した中学校になにか書類を書いてもらった事です。高校を1年生で中退し、翌年入学した自分は当時まだ16歳でした。なのでまだ知ってる先生も中学校に残っていたので頼みやすかったです。しかし、中学を卒業後に地元を離れて、10年も経ってしまえば学校の先生も異動で総入れ替え・・・。こういった場合はどうするのでしょうか???ちょっと疑問です。

生徒の年齢層など

現役の世代(16歳~18歳)が40%、働きながら通う20代~40代が60%といった印象です。男女問わず、どんな世代の人が通っていても学校内で目立って浮いてしまう事はまったくありません。20年前の当時でもヤンキーなる人種はいませんでした。無駄にからんで来る人もイジメてくる人もいません。イジメもなにも、月に1回しか顔を合わさないのでコミュニティーも出来上がりずらい環境です。目的は皆「高卒の資格がほしい」だけですので他人に興味はない様子です。自分の場合は、誰とも喋らず卒業までに名前を覚えた生徒は一人もいませんでした。ごく稀に高齢者の人が生徒でいましたが、かなり少数です。

スクーリング(通学)

通信制高校のメインイベントは3つあり、その1つがこのスクーリングです。原則9時~17時の授業があり、その間に自分に該当しない授業があったりすると、1時間空いて休憩といった感じです。最後の1時限が該当しない授業だと、そのぶん早く帰れました。いずれの授業も強制ではないので、自分で調べて自分で教室に行かなければなりません。逆に、授業に参加しなかったところで誰にも怒られません。なので放っておくと進級できなくなりますので、全て自己責任です。

体育もあります。

 

レポートの提出

メインイベントの2つ目はレポートの提出です。NHK学園ではリポートと呼ばれていましたがここではレポートと呼んでおきます。1教科、年間10枚程度の提出がありそれぞれ期限が決まっています。6~8教科ありますので毎月5~6枚は提出する必要があり、実はかなり大変です。スクーリングと同様に未提出だったり提出が遅れていても誰も叱ってはくれません。さらに自宅では携帯、パソコン、テレビなどなど誘惑がたくさんあり本当に自分との戦いでなんとかするしかありません。ユーキャンなどの通信講座などにも共通するところですが、この部分が一番挫折の原因かと思います。やらなくても誰にも怒られないけど、仕事から帰ってきたら家で一人でレポートをやらなくてはいけない・・・。想像以上にしんどいです。難易度は、ダイエットや禁煙と同じかなと思います。

試験

メインイベントの3つ目は試験です。中間と年度末で年2回あります。これに関しては、当時働いていたのが大型トラックの運転手だったので、けっこう待機時間などがあり、その時間を利用して試験勉強をしました。点数が悪かった科目は後日、追試験がありました。個人的な感想としては、留年する人はスクーリングの出席不足かレポートの未提出が原因ですので、試験はそこまで重要視しなくて大丈夫です。

運動会 球技大会

イベント好きな人には良いかもしれませんが、コミュ障にはツラい運動会。NHK学園にも秋頃に毎年あるにはあるんですが、一度も行った事がありません。何故なら通常のスクーリングを毎月出席していれば、体育の単位にはまったく問題がないからです。そうなると何故、運動会なる行事が存在するのかも不明ですが、とにかく自分は一度も行かなかったです。名前も知らない、月に1回しか顔を見ないクラスのメンバーと盛り上がれる気がしませんでしたので。行かなくても全く問題ないのでご安心ください。

学園祭

これに関しても、体育祭と同様に行かなくてもまったく問題ありません。自分は一度も行かなかったので内容もまったくわかりません。現役世代の人は暇だったら思い出作りのために参加してみると楽しいかもしれませんね。

留年

スクーリングの出席、レポートの提出、試験の点数が原因で留年する事があります。しかし単位制なので2科目程度単位を落としたのであれば進級できます。進級した学年の科目プラス、単位を落とした科目を勉強しなければならないのでかなり大変になりますが。8教科で無理だった人が翌年に10教科になるわけで、けっこう無理がある話ですね。全日制のように全科目を翌年やり直して留年するよりはマシかもしれませんね。

同じクラスの生徒の顔も名前もお互いによくわかっていないので、留年して恥ずかしい思いをする事は一切ありません。誰が同じ学年なのかすら学校内を歩いていてもよくわかりません。

休学

進級できなかった事をキッカケにやる気を失ってしまい、翌年はとりあえず休学する事にしました。休学中は学費等の支払いは一切ありません。

卒業率

NHK学園2019年度実績で、92%だそうです。予想外に高い数字です。

卒業後の進路

卒業間近になったところで、学校で進路相談に時間を割く事はありませんでした。そもそも働きながら通っている成人が多いので就職といってもすでに仕事をしていたりしますので無縁です。新卒でなにか仕事を紹介してくれたとしても電車で遠方から通っている人が多いので、仮に国立市の地元企業を紹介されたところでありがた迷惑ですよね (笑)

進学に関しては、大学や専門学校に進む人も一定数いるようです。こちらは現役世代の生徒のお話でオジサン世代には無縁ですね。

卒業式

学校の運営母体がNHKという事もあり、渋谷区のNHKホールでの卒業式でした。卒業証書が貰えればどうでもいいと思っていた自分は卒業式には参加しませんでした。学割のJR回数券が余っていた事もあり後日、国立市の学校に卒業証書を受け取りにいった感じです。あまり喋った事のない担任の先生と軽く世間話をしてさっさと帰りました。今にして思えばこれが学校にまつわる最後のエピソードとなり、いささか残念な学生生活ですね (笑)

余談ですが、卒業アルバムや文集のような者は一切ありませんでした。アルバムを作るとだいたい「卒対費」なるお金が掛かるので、なくて有り難かったです。

メリット

  • 学校に行くのは月1回なので働きながら通いやすい
  • 編入、転入しやすい環境
  • 卒業後に国家資格などの独学に強くなった

デメリット

  • サボっても誰も叱ってくれないので自分でやらなきゃいけない
  • 友達は一人も出来なかった(本人しだい)
  • 履歴書を見た人に放送関係の志望だったと誤解される

まとめ

最終的に学校に6年間通い、1年間の休学を挟んで、都合7年で卒業しました。

 

仕事をしながら通学していたので「このまま頑張って卒業したからといってこの先の人生は何も変わらない」という事は薄々気がついていました。なので続ける事じたい迷ったり、何度も挫折しそうになりました。実際に卒業して何か環境が変わったのかと言えばまったく変わりません。卒業後も仕事は引き続き同じ会社で働き続けましたし、環境は何も変わっていません。それでも「なにかをやり遂げた成果」として卒業して良かったと思っています。

本音を言えば、自分も全日制のようにごくごくフツーの高校生活を楽しんでみたかったですが通信制の高校に通って良かった点があります。それは、家で一人でなにかを勉強する習慣が身についた事です。社会人になると勉強する機会はなくなり、国家試験を受ける時にはかなり苦労する人もいたり、はたまた最初から「今更勉強なんて無理」と諦めてしま人も多いです。が、23歳で高校を卒業した自分には、働きながら家で勉強する習慣が残っていたのでその後にいくつか取得する国家資格などの勉強には大いに役立ちました。

もし今、社会人になって「高校をやり直して卒業したい」と思っている人がいるのであれば是非頑張ってみてほしいです。

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