交通違反を犯してでも業務命令に従うトラック運転手

トラック運転手

トラック運転手は、毎日運転をする職業柄、とかく軽微な違反行為には麻痺してしまっています。トラック運転手に限らず「本音と建前」などと自分の都合のいいように解釈して道路交通法を自己流アレンジしてしまうのは日本人の特徴です。「法律は●●だけど運用上は▲▲のほうが渋滞もしないし流れもスムーズで安全だよね」などと言った自分に都合のいい解釈をする人が大半かなと思います。交通違反を犯しても業務命令に従うトラック運転手の残念なお話しです。

交通違反の例

トラック運転手の業務に関わる違反をまとめてみました。

大型通行禁止場所への納品

けっこう大型通行禁止道路沿いに納品場所のセンターがあったりします。会社の指示で納品に行きますが、通行許可証はありません。「いつも大型で行ってるから」「同業他社も大型で来てるよ」といった、みんなやってるから大丈夫だよとゆう同調圧力で指示してきます。当たり前の話ですが、警察官に検挙された場合にそんな理屈はまったく通用しません。管轄する警察署に通行禁止道路通行許可証を申請するだけの簡単な事も運送会社はしません。一昔前であれば事前に確認する事は難しかったのですが、現在ではGoogleMapのストリートビューで標識を確認出来ますので通行禁止であれば、自分の場合は仕事をお断りしています。皆がやってる仕事を自分だけ断るので多少気まずいですが、社内の他全員が行ってたとしても自分だけは断る勇気が大切だと思います。

納品時間を間に合わせる為に速度超過

交通違反の中では、これが一番多い違反なのではないでしょうか。自分が寝坊したわけでもなければ間に合わないのは仕方ない事です。とゆうか運転手のミス以外で時間が間に合わなくなるような運行計画をしている会社に問題があるわけで、開き直って遅れて行けば良いだけです。時間が過ぎてしまい納品出来なくなってしまったら持ち戻りすれば済む話です。何故、違反をしてでも時間を取り戻そうとしたり間に合わせようとするのかが理解できません。しかし、トラック運転手の9割以上はこの違反を犯します。反則金は普通車でも9000円~35000円と高額です。月給30万円と比較してハイリスク・ノーリターンなのは明らかです。

会社からの電話に運転中でも応対

会社からの電話に運転中でも無条件に反射的に応対する人って多いと思います。とくに年齢層が上の世代ほど、電話が鳴ると「スグ出なきゃ!」とゆうプレッシャーが強いように感じます。昔は番号通知がなく折り返し電話ができなかったり通話料金が高かった事もあると思います。ハンズフリーがあれば違反ではないです。が、やはり電話で難しい質問をされたりすると集中力は一気に落ちてしまいますので目の前の運転に集中するためにも会社からの電話はとりあえず無視でいいと思います。停まってヒマな時に掛け直せば十分です。

過労運転

道路交通法第66条第1項にある過労運転は犯罪です。反則金の納付で済む青切符と違い逮捕・起訴される可能性があります。違反点数も25点と、共同危険行為や酒気帯び運転と同等レベルです。2016年に広島県内の山陽自動車道で起きた八本松トンネル事故では運転手が逮捕・起訴され懲役4年の実刑判決を言い渡されています。慢性的な睡眠不足の状態で、事故の危険性と運転を差し控えるべきことを認識していたにもかかわらずトラックを運転した事が判決の理由です。しかしながら、過労運転は運送会社では軽視されています。「寝不足でツライんで休みます」とゆう正当な意見はほぼ通りませんし、それを理由で休もうとする人すらいません。過労運転の定義には過労の他に病気も含まれています。が、風邪で発熱していても出勤する人もいます。とゆうか37℃の熱で休む人のほうが少数派です。上司の命令に従って事故を起こして懲役4年と、無事に荷物を届けて月給30万ではリスクとリターンがあまりにかけ離れています。

過積載

過積載についても未だにあります。しかし、台貫は何処にでもあるわけではないので重量を把握しずらいのが運転手です。これは積み過ぎでは?と感じたりしますが、あくまでも肌感覚でしかないです。明らかな重量オーバーなどはダンプの世界ではありますが、トラックの世界では判断が難しいところです。判断が難しいだけに「最大積載量を超えている気がする」といった感覚だけの判断で自らの意思で断るのはアリだと思います。運行を支持する側の会社ですら重量を把握できていないわけですからね。

信号無視

黄色から赤に変わるタイミングでの信号無視はトラックに限らず毎日見かける光景です。意識の低い運転手は、急いでる事に関係なく赤色灯火に変わってもまだ交差点に進入してきます。右折矢印のない交差点で右折待ちをしていて、対向直進車にこれをされると右折車が右折出来ずに困ってしまいます。信号無視をする理由は単にモラルの悪い運転手のほかに、納品時間に間に合わせるために無視してしまうケースがあります。スピード違反と同じ事ですが、普通車で9000円、大型車で12000円と反則金も高額です。時間を間に合わせた場合の月給30万円の対価にしては、ハイリスク・ローリターンといえます。

何故違反をするのか

そもそも何故違反をするのかについて考えてみると、まず軽微な違反に罪の意識がない事が大前提にありますが、トラック運転手に限らず日本人の規範意識がその程度です。100回やって99回バレなければ大抵やってしまうのです。もともと真面目な人でも周りが皆やってると流されてしまう事もあるでしょうし、皆がやってる事を理由に同調圧力をかけてくる事もあるでしょう。こうした違反を犯す背景には、運転手個人が社内で不利益な扱いを受けるのが嫌だったり、認めてもらいたいという承認欲求が原動力かなと、思います。

  • 日本人は道路交通法の規範意識が低い
  • 悪い環境にいると、周りに流されやすい
  • 皆と同じ事をして当然とゆう同調圧力
  • 会社に認めてもらいたい承認欲求
  • 自らの給料のため

リスクが大きすぎる

仕事を断った事を理由に不利益な扱いを受けるのが嫌で命令に従ってしまう心理ももちろん理解できます。簡単に会社をクビになる事はありませんが、大型の運転手が2t車に降格を命じられたり、トラック運転手が倉庫作業を命じられたりといったなど適正に合わない配置転換や給料が下がってしまう不利益は誰でも嫌ですよね。自分も昔は周りに流されやすい、意思の弱い人間でしたのでよくわかります。しかし、リターンとかけ離れたリスクを背負う事のほうが社内での不利益な扱いよりも大きな損失ですし、その後の人生も狂ってしまうかもしれません。

法律には従わないが、社内ルールには従う

道路交通法といった法律に従わない彼らは、何故か不思議な事に会社側が押し付ける理不尽なルールには従います。残業代が未払いであれば、定時に勝手に帰ってしまえばいいのですが黙って働き続けます。月間80時間、年間で1000時間ほどの貴重な時間を無償で奉仕するのです。また、強制参加の会社行事があれば休日であっても駆け付けます。不思議なことに欠席者は驚くほど少ないです。

まとめ

「会社の業務命令なので、悪い事だとゆう認識はありつつもやってしまった」経済事件など直接の被害者が見えにくい犯罪などの容疑者、被告人がよくいう供述ですね。

上司に逆らえる労働環境ではなかったケース
逆らえる状況下ではあったが上司に認めてもらおうとしてやってしまうケース

罪を犯すケースは、この2パターンに分けれると思います。経済事件はさて置き、交通違反を犯すトラック運転手はこの2パターンの後者、つまり逆らえる状況下なのに上司に認めてもらおうとしてやってしまうケースが圧倒的に多いと思います。

全ての違反項目に共通して言えるのは、道路交通法違反でありながらも無事に業務命令を遂行すれば「頑張った」と会社側からは評価されるとゆう点です。会社としては運転手が違反で検挙されようが荷物が届けばいいわけで、行政処分の際はなんの責任も取ってくれません。さらに恐ろしいのは、上司だけでなく先輩社員です。「お巡りにビビってんじゃねーよ」「悪い事自慢」「ルールを守らない俺かっこいい」といった中学生の不良少年ような思考の人種って運送会社には今でもフツーにいます。フィクションではありません(笑)

日本人は協調性を異常に重要視する文化な気がします。なので周りに合わせる、人と違う事をしない習慣が義務教育から刷り込まれています。こういった背景が悪いことをしても命令に従う思考なのかなと思います。

【自分を犠牲にしてでも会社に貢献する】といった危険な思考は捨てましょう。

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